本日は、法文学部同窓会提供講座「社会と人間」の第2回目がありました。
「放送業界で働く」というテーマで、講師は平成25年に人文学科ご卒業の植田竜一さんと平成19年に人文学科ご卒業の増原安希子さんでした。

 植田さんは南海放送株式会社の報道部で記者として活躍されています。
テレビ局の仕事の大変さややりがいなど、担当された仕事の中から西日本豪雨に関する特集のビデオ紹介もあったりして、引き込まれました。さだまさしさんが南予に慰問に来られた様子が中心で、彼が作った「避難所の少年」が番組内で流れていましたが「・・・ 帰れない町を故郷と呼び 何も無い場所を我が家と呼ぶ 帰ろう必ず故郷へ ・・・」という歌詞に胸打たれました。
“人の役に立っている”ことにやりがいを感じる。
“テレビは時代遅れではないか”という声に対して、ネット上で流れている情報はそもそもテレビが情報源であると分析し、今後の展望を話されました。
学生時代にしておくべきこととして、別の世代の人と会うことと考える力を身に着ける。 また、就職の専門学校ではないのだから、学生時代には就職活動のために何かをするのではなく、悔いのない学生生活を送れば就職も上手くいくと思うとの説明は説得力がありました。

続いて登壇された増原さんは、FM愛媛で販促事業部に所属され、イベント企画運営のほかパーソナリティや広報の仕事を担当されていますが、同時に個人ではフリーでMC、リポーター、ライターやイベント企画もこなしていらっしゃいます。
大学生のうちにやるべきことは、学業第一ですが、無理だと思っても、一歩踏み出せば可能になることもあるのだと、ご自身の「2006愛媛みかん大使」の経験を紹介されました。
就職活動は、放送・出版業界を受けたけど、全敗で、落ち込んで、高校を出て就職した友達に話したら、「自分の好きなところが受けられる(=自分が思うように挑戦できる)だけ羨ましい。」と言われ、気持ちを切り替えることができた。そんな時、印刷会社から内定をいただき、就職し、4年間印刷営業をした。充実していたけど、「表現者」になりたいと思い、転職されたそうです。
スキル、経験、人脈、違う業界にいたからこその視点など、回り道は無駄では無いと締めくくられました。

 

第12回目の同窓会提供講座『社会と人間』が10月3日(水)から始まりました。