本日は、法文学部同窓会提供講座「社会と人間」の第4回目がありました。
「金融業界で働く」というテーマで、講師は経済学科を昭和62年にご卒業の薬師寺正義さんと総合政策学科を平成17年にご卒業の青野友紀さんで、お二人とも株式会社愛媛銀行にお勤めです。

 まず、船舶ファイナンス部で主任でいらっしゃる青野さんから、社会とお金についての説明があり、お金の働き(機能)とお金の流れについて、分かりやすくお話しいただきました。

続いて、銀行の主要業務について、預金・融資・為替がいわゆる「銀行の三大業務」であり、ほかに有価証券・信託などの業務展開を行っているとの説明がありました。
そして青野さんが勤めていらっしゃる船舶ファイナンス部で仕事をしている愛媛県の造船会社、海運会社は世界有数の規模・知名度があり世界に誇れる地場産業ということを、熱く語っておられました。
語学力を生かした仕事がしたい人には、海運産業は就職先候補の一つとしてお勧めしたいとのこと。
銀行業務の良い点は、人とのふれあいが多く、いろんなものの見方ができるようになることだとのお話もありました。

次にお客様サービス部で次長でいらっしゃる薬師寺さんから、「お金に働いてもらいましょう!」と題して資産運用の必要性の説明がありました。

青野さんの説明にあった銀行の三大業務でなく、薬師寺さんが担当しているのは付随業務の中の証券・保険・年金・信託等の業務とのこと。
お金に働いてもらう必要性。それは、「0金利、マイナス金利」の時代だからといって、何もしなければ資産は増えないこと。
生涯収入と必要金額の平均的な額のお話があり、特に定年退職後のセカンドライフについて、年金だけではゆとりある生活を送ることが難しくなるので、備えや資産運用が大切だとのこと。
資産運用のお話では、種類別にそれぞれリスクとリターンの説明があり、興味深いものでした。
資産分散、長期投資、時間分散によってリスクを抑えるようアドバイスされました。