法文学部同窓会提供講座「社会と人間」の第4回目がありました。

 「放送業界で働く」というテーマで、講師は2年連続となる平成25年に人文学科ご卒業の植田竜一さんと平成19年に人文学科ご卒業の増原安希子さんでした。

 植田さんは、昨年は南海放送株式会社の報道部でしたが、今年はメディア制作部兼愛媛マラソン事務局の所属で、ラジオのディレクターでいらっしゃいます。

 「1.なぜ放送業界に?」では、公務員か教員を目指していたが、親友の病死をきっかけに、人の命を救う仕事に就こうと思ったこと。「2.思い出せない学生時代」では、目の前のことに夢中で先のことは考えなかったこと。「3.『京アニ』事件と“上級国民”」では、視聴者から前者は『亡くなった方の実名報道するな』と、後者は『容疑者と報道しろ』と批判を受けたこと。「4.ラジオのイメージは」では、ラジコの登場で大きく様変わりしつつあり、都会の若者はテレビからラジオに変わってきたこと。「5.就活に向けて」では、借り言葉でなく、自分の言葉でしゃべること。などが心に残りました。

 続いて登壇された増原さんは、FM愛媛で販促事業部に所属され、イベント企画運営のほかパーソナリティや広報の仕事を担当されていますが、同時に個人ではフリーでMC、リポーター、ライターやイベント企画もこなしていらっしゃいます。

 「1.大学生活について」では、ラジオ番組への参加・愛媛みかん大使・TV番組リポーターと“好き”に挑戦したこと。「2.就職活動について」では、挑戦できることが、当たり前ではなくて有難いこと。「3.印刷業界へ」では、採用となった印刷会社で4年間の営業で様々なことを身に付け、工夫したこと。人間関係やご縁があって放送業界に転職できたこと。「4.ラジオ局勤務とフリーの今、そしてこれから」では、放送業界にも副業の波がやって来て、“好き”を諦めなくてもいい時代になる。などが心に残りました。

 受講生からの質問には、本名ではなくラジオネームを書いてもらい、お二人が軽妙なやりとりの中でそれに答えるという、ラジオ番組さながらの進行で、名パーソナリティぶりを発揮されました。

 次回は「金融業界で働く」です。